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食品に含まれているエネルギーの量を熱量に換算し、カロリー(cal)という単位を用いて表すと便利な場合が多いようです。炭水化物とタンパク質は1gあたり4kcal、脂質は9kcalですから、同じ量だけ食べるのなら脂質が最も太りやすいと言うことになります。

しかし、低インシュリンダイエットなどでは、炭水化物を控えることによって痩せることができると言われていますし、実際に炭水化物の摂取量を少なくしてダイエットに成功した例もあるでしょう。

矛盾しているように思うかもしれませんが、カロリーという言葉の意味を理解していればどちらも正しいと思えるはずです。

カロリーとは
カロリーとは、その物質を燃焼させたときに発生する熱量を意味します。ですから、炭水化物は1gあたり4kcalであるというのは、炭水化物1gを燃焼させたときに4kcalの熱が発生するという意味です。

カロリー摂取
炭水化物1gに含まれているエネルギーを100%吸収することはできません。人の体はそれほど完璧にエネルギーを吸収することはできず、どこかで必ずエネルギーのロスが発生しています。例えば炭水化物を100g食べたからと言って、400kcal分だけ太ると言うことはありません。逆に、体内で炭水化物100gから400kcalより大きな熱を発生させるのは不可能です。つまり、炭水化物1gが4kcalであるというのは、「炭水化物を1g食べたときに、体内に蓄積されるエネルギーは4kcal以下である」と言い換えることができます。

ですから、仮に、炭水化物も脂質も100%のエネルギーを吸収できるのであれば、脂質のほうが太りやすいと言うことはすぐにいえますが、実際にはそうではないのです。

カロリー消費
消費するときには単純に計算できます。例えば、9kcalに相当する運動をすれば、脂質1gに相当するだけの効果は必ずあります。人が動けば必ずエネルギーを消費し、これは貯蔵物質を分解することでしか得られませんから、体重は必ず減ります。

カロリーのロス
人間は何もしていなくてもエネルギーを消費していますし、吸収されたエネルギーの100%を運動のエネルギーに変えることはできません。必ずどこかでエネルギーのロスがあるのです。このロスは熱エネルギーに変換されて体外へ出て行きます。その割合はどれくらいかというと、実は半分以上が熱エネルギーになることが分かっています。ですから、例えば500kcalに相当する食品を食べ、500kcalに相当する運動をした場合、摂取カロリーと消費カロリーは同じでも、ロスの分だけ多く消費したことになります。

つまり?
カロリーのロスがあるため、摂取するカロリーと消費するカロリーは単純に比較できないと言えます。しかし、摂取するカロリー同士の比較は確実にできるわけです。例えば、毎日2,000kcal相当の食事をしている人が1,800kcalに減らした場合、確実に痩せます。また、消費カロリー同士の比較もできます。例えば、300kcalの運動を毎日続けている人が、もう少しがんばって350kcalの運動を続けられるようになれば確実に痩せるでしょう。つまり、摂取カロリーと消費カロリーは別のものだと考えておくのがよいでしょう。

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